和歌山市を中心とする県北部は阪神工業地帯に属し、沿岸部には
製鉄所や
石油製油所などの
重化学工業が盛んであるが、
太平洋ベルト構想から外れた立地条件の悪さや平地が少ないことと自然保護政策の一環で確保できる工業用地の貧弱さ、そしてそれによる機械工業の不振から
大阪府や
兵庫県の様な過密都市圏の工業と比べると生産額は至って少ない。その他、県全域で果樹栽培を中心とする農業が盛んで、特に県中部での
みかん栽培や御坊市を中心とする花卉栽培、田辺市を中心とする
梅などの特産品があり、他に小規模であるものの水産業、林業が盛んで、各地でのブランド育成が進んでいる(詳細は下記経済の項を参照)。和歌山市では大阪圏などへのストロー現象が深刻で人口減少が続いている一方、岩出市、橋本市など諸都市のベッドタウンとして顕著な人口増を続けている都市も見られる。
・ 紀伊山地は、中央に大峰山脈が南北には連なり、奈良県との県境を紀和山脈(陣ヶ峰:1106メートル、
護摩壇山:1372メートル、安堵山:1184メートル)を経て果無山脈に続き、それから分かれて竜門・長峰・白馬・虎が峰などの山脈が北から南へ並行し、さらのその南に大塔山(1122メートル)を中心とする山塊が半島の南端近くまで迫っている
[。]
紀伊山地以南は
太平洋側気候、それより北側は
瀬戸内海式気候。特に南部東側は年間雨量が4,000mmにも達する多雨地帯である。よく発達した
照葉樹林に覆われ、崖地ですら森林が発達する。しかしその多くは伐採されて、
人工林になっている。それでも人家周辺の
二次林的なシイ林なども含めれば、自然林が残っている地域と言えよう。近年では、山林で
シカ、農村部で
アライグマなどの食害が目立ち始めている。