商業(しょうぎょう)とは、
財や
サービスなどの
商品を所有している人やまたは存在している場所と、必要としている人または必要としている場所を結びつけることにより利益を得る
職業または
経済活動である。多くは
貨幣の媒介を経て
市場や個々の
店舗において
取引(
商取引)という形式をとって行われる。ただし、貨幣や市場などを媒介しないケースを含める場合には「
交換」と呼ぶこともある。また、「商業的」という場合、「
営利を目的として」という意味になる(例:商業的生産)。
商品と仕入先と販売先とのすべてが存在しないと商業は成り立たず、社会の変化に対応しなければならないものである。更に商業でも同じ地域(もしくは経済圏・文化圏)の内部での分業に基づいて行われる例と異なる地域の間で行われる例(遠隔地交易/遠隔地商業)に分ける場合がある。
同じ地域内で行われる取引の場合、相互に使われる
言語・交換手段(貨幣など)が一致する場合が多く問題は少ないが、互いの言語・交換手段の違う相手間では
コミュニケーションを取ることが困難であった。そのため、最も古い形式では
沈黙交易と呼ばれる手段が取られていたと考えられている。やがて、同じ地域間での取引と同じような
対面交易が始まると、両者間を仲介するための仲買業者や
問屋、異なる体系の貨幣を交換(
両替)する
両替商などが登場するようになった。
紀元前1600年ごろ中国に栄えた
殷王朝は、自らは商王朝と称し、最後の
首都が
殷であったことから
殷王朝とも呼ばれた。この商王朝が崩壊して、亡国の民が行き場を求めて各地で
貿易・
流通業に手を染め、糧を得たことから、その仕事を「商」業と呼ぶようになった。その中国で大規模な商業が営まれるようになったのは、
唐王朝後期のことである。中国人は、9世紀初めには
茶や
絹の遠隔地交易を簡便にする手段としての
飛銭という
送金手形を使い始め、これが更なる商業の発展を促進するともに後に
紙幣へと発展したと言われている。それに伴って
牙行と呼ばれる仲介業者の
ギルド(
牙人と呼ばれる個々のメンバーを指すケースもある)が発達して、中国国内の遠隔地交易のみならず対外貿易にも関与した。