19世紀には10年周期の景気循環により、恐慌現象が頻繁に起きていた。
20世紀前半には
世界恐慌が起きた。20世紀後半には
経済政策の成果などもあり、凄惨な恐慌現象はあまり見られなくなった。
政府や
中央銀行当局の
マクロ経済学に関する知識も蓄積され、適切な
金融政策をとることによってかつて見られたような恐慌は回避できるとするのが一般的である。それゆえ現在の経済学、特にマクロ動学理論においては
経済成長論の方が重要視される。
商品経済と階級社会を特徴とする資本制経済においては、
生産手段の私的所有と生産の社会的性格が矛盾する。したがって生産の決定は
資本家が行うことになり、
供給がもっぱら利潤拡大を念頭に置かれるとともに
労働者の
搾取は激しくなる。このことから、生産の拡大傾向と労働者の消費制限の対立(生産と消費の矛盾)が生じ、生産と消費の不均衡が生じて経済が立ち行かなくなる。この不均衡を暴力的に解消し、再生産をもとどおり可能にさせる手段が恐慌という装置であると説く。