・ウィンデルバント、リッケルト、ラスクらのバーデン学派は認識論と価値論を包括した価値哲学を構想した。バーデン学派は新カント学派の最も有力な学派で、ウィンデルバントにより創始され、リッケルトが体系的に組織した。
ヴィンデルバントやリッケルトが、論陣をはった歴史学や文化科学と自然科学の認識の違い、あるいはその区別は、当時流行の認識方法を巡る主題でもあり、
ディルタイとも関心を共通させていた。同様の議論は、ディルタイと
エドムント・フッサールの間にもあり、ディルタイの周辺では、この議論は弟子の
ゲオルク・ミッシュにも引き継がれた。
また新カント派の業績のひとつとして、カント研究の復興が挙げられる。アディックスによって始められたカント協会の論文誌『カント研究』 (Kantstudien) は今日も年四回刊行され、多言語での論文を受け付ける国際的なカント研究誌として知られている。