核拡散防止条約(かくかくさんぼうしじょうやく、Nuclear Non-Proliferation Treaty、略称:
NPT)は、核軍縮を目的に、アメリカ合衆国、ロシア、イギリス、フランス、中華人民共和国の5カ国以外の
核兵器の保有を禁止する
条約である。正式名称を
核兵器の不拡散に関する条約(かくへいきのふかくさんにかんするじょうやく)と言い、
核不拡散条約とも訳される。
採択・発効後も加盟国は増加し、2008年12月現在の締結国は190か国である。
日本は
1970年2月に署名、76年6月に批准した。核兵器保有国である
インド政府と
パキスタン政府は、核拡散防止条約が制定時の核兵器保有5か国にのみ核兵器保有の特権を認め、それ以外の国には保有を禁止する差別条約であるとの考えで未加盟であり、核兵器を保有していると疑われている
イスラエルも未加盟である(なおイスラエル政府は核兵器の保有を肯定も否定もせず、疑惑への指摘に沈黙を続けている)。
朝鮮民主主義人民共和国は加盟国(特にアメリカ合衆国)と国際原子力機関(IAEA)からの核兵器開発疑惑の指摘と査察要求に反発して
2003年1月に脱退を表明した。
核拡散防止条約は第6条で締約国が「誠実に核軍縮交渉を行う義務」を規定している。しかし、締約国のうち核保有5カ国の核軍縮交渉や実行・実績は、1987年に締結された
中距離核戦力全廃条約(1991年に廃棄完了を確認)、1991年に締結された
第一次戦略兵器削減条約(2001年に廃棄完了を確認)に限定され、現在に至るまで核兵器の全廃は実現しておらずその見通しも立っていない。