その後、19世紀後半の
ヨーロッパでは、例えば
1885年にパリに誕生した
オ・プランタンのように最初からデパートとして開店する店舗もあらわれ、新しい小売業態としてのデパート経営が定着していった。当初は百貨店は高級志向であり、様々な高級品を中心に質と種類を求め陳列した。これは産業革命により成功した資本家などを初めとする富裕層を顧客として得ることが可能となり、百貨店は店舗を増加させ発達していった。アメリカにおいても19世紀後半、伝統的な織物店のうち比較的規模の大きい小売商からデパートに転身する
ニューヨークの
メイシーズなどが出現した。デパートの主な成長要因は、都市部への人口集中、中間所得層の成長、
大量生産体制の進展にともなう大量流通制度の確立などの経済的、社会的変化のほか、こうした変化に対応するために考案された定価制度の導入、返品制度や払い戻し制度などを指摘できる。しかし
第二次世界大戦が終わると、世界的に経済格差を是正する動きが高まり、旧家の勢力が衰える傾向によって富裕層が減少し、かつての方式に囚われていた百貨店は一時的に衰退することとなる。さらに、
チェーンストアや
スーパーマーケットといった新しい小売業態の出現にともなう競争の激化は、百貨店にさらなる追い討ちをかけた。これにともない、近年では激しい競争に生き残るために独立百貨店の合併、業務提携が進んでいる。
店舗は数階建ての大型の建造物を用いる形が一般的で、7階建て前後が主流である。各階毎に商品のジャンルをまとめ、専門の販売員を配属し販売を行う。地下があるものもあり、地下はたいてい、駐車場や食品専門店街があることが多い。
日本では商業統計調査の基準によれば、百貨店は「衣・食・住の商品群のそれぞれが10%以上70%未満を取り扱い、従業者50人以上のいわゆる百貨店および
総合スーパー」が含まれる。このうち伝統的な意味での百貨店は、売場面積3000m?以上(東京特別区および政令指定都市は6000m?以上)の「大型百貨店」と、3000m?未満(同6000m?未満)の「その他の百貨店」に区分されている。また、商品取引の
伝票処理においては百貨店と
スーパーマーケットとの間に明確な違いが存在し、百貨店では「百貨店共通伝票」を使用し、スーパーマーケットでは「チェーンストア統一伝票」を使用している。